横浜の建築小僧|杉浦宏幸のブログ
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1級建築士事務所/杉浦事務所・杉浦宏幸が日々あれこれを綴ります
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ハウスとホーム
写真は去年の1月のある寒い日の川辺です。ホームレスと言われている(と思しき)人のハウスが、多分行政により解体されているところです。真冬の朝でボクは対岸にいたのですが、乾いた解体音が力のない悲鳴のように聞こえました。近辺にはまだ2,3のハウスがあったのですが、解体されたのはこの1軒だけです。住人の方に何かがあったのかどうなのかわかりませんが、今の日本ってこんな国なんだと思ったりしました。このハウスはここ
ホームレスと言われている(と思しき)人のハウスが、多分行政により解体されているところです。
真冬の朝でボクは対岸にいたのですが、乾いた解体音が力のない悲鳴のように聞こえました。
近辺にはまだ2,3のハウスがあったのですが、解体されたのはこの1軒だけです。住人の方に何かがあったのかどうなのかわかりませんが、今の日本ってこんな国なんだと思ったりしました。
このハウスはここの住人にとってのホームだったのかもしれません。だとしたら、彼はホームレスでもハウスレスでもありません。
ホームのない人ってかなり危険な状態で、立派なハウスに住んでいてもホームのない人っているかもしれないですよね。
ホームとハウスが一致している状態の人は多いとは思いますが、そうであるべきだとは思っていません。
加藤諦三さんが言っていましたが、自分が自分でいられるならこの世に恐いものなどありません、と。そのためにもその人のホームって必要なんだと思っています。
さて、残念ながら建築家はそんな重要なホームを作ることができません。できるのはハウスの図面だけです。でも、ハウスを作ることはボクのホームの一部で、そのことにボクはとても感謝しています。
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ESSAY
2016-03-14T18:37:35+09:00
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韮山反射炉
随分とブログ書くのを怠けていて、今年最初のブログになります。お読みいただいているみなさん、遅ればせながら今年もよろしくお願いします!(遅過ぎですよね・・)では、今日の本題です。2月最後の日曜日に、去年に引き続き、伊豆の河津町に河津さくらを見に行きました。日曜日だったため混雑が予想され、横浜の自宅を5時半に出発して、朝の8時過ぎには河津町に着きました。花見を堪能して、早めのお昼を食べ終えて帰路についた
お読みいただいているみなさん、遅ればせながら今年もよろしくお願いします!(遅過ぎですよね・・)
では、今日の本題です。
2月最後の日曜日に、去年に引き続き、伊豆の河津町に河津さくらを見に行きました。日曜日だったため混雑が予想され、横浜の自宅を5時半に出発して、朝の8時過ぎには河津町に着きました。花見を堪能して、早めのお昼を食べ終えて帰路についたんですが、せっかくなので、途中にある「韮山反射炉」を見学することにしました。
韮山反射炉は、江戸末期、金属を溶かして大砲を鋳造するために作られた反射炉です。反射炉とは、溶解室内部がドーム形をしており、そこに炎や熱を反射させることで高温を得る仕組みの炉のことです。
世界遺産にも登録されており、当日は団体客もたくさんで、河津町に負けないくらい賑わっていました。いいなと思ったのは、何人かのガイドさんがいて説明してくれることです。だいたい団体客を引き連れているんですが、ボクは個人的にいろいろ説明してもらいました。
約150年前に構築された高さ15.7mの反射炉は、そのもの自体に歴史を感じさせる魅力的なモノです。周囲の鉄骨は補強のために後で施されたもので、当時のそのままの姿ではありませんが、この構築物の魅力を損ねてはいません。
モノ自体も魅力的ですが、というか、もともとはそれがきっかけで見に行きましたが、説明を聞くともっと深く感じることができ、充実した時間でした。
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ESSAY
2016-03-02T16:44:31+09:00
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ニキ・ド・サンファル展
先週、国立新美術館で開催されている「ニキ・ド・サンファル展」に行って来ました。ニキの「ナナ」シリーズに特に惹かれて行ったのですが、実際観てみると、ニキというひとりの女性を通して、ジェンダーについて考えさせられました。「ナナ」は彼女にとって特に重要なエポックだったのだと思います。それ以前のネガティブな世界から解き放たれ、女性であることや生きていることを謳歌するような世界が広がっています。更にその後の
ニキの「ナナ」シリーズに特に惹かれて行ったのですが、実際観てみると、ニキというひとりの女性を通して、ジェンダーについて考えさせられました。
「ナナ」は彼女にとって特に重要なエポックだったのだと思います。それ以前のネガティブな世界から解き放たれ、女性であることや生きていることを謳歌するような世界が広がっています。更にその後の作品も生や性に対し、前向きで積極的です。本当によかったな~って思いましたよ。
現代社会においてこのジェンダー的な側面はその一部というよりも、他のものと合いまみれながら社会全体に通底しているようなイメージがボクにはあります。
女性を巡る社会的な問題は勿論ですが、一見そうでないものも繋がっているんだと。つまり、今日の社会的なジェンダーが圧迫しているのは女性だけでなく、男性を含めた社会全体だということです。
対象がデカ過ぎて憂鬱にすらなりますが、多分、ニキのようにひとりひとりがそれぞれの場で戦うことによって、少しずつ変化していくものかもしれません。
「ナナ」に惹かれるのは、ニキが解放された喜びの瞬間がかたちと色に結実したからなんでしょうね~。
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ESSAY
2015-12-01T14:32:56+09:00
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長新太展
一昨日に終了してしまいましたが、先月末に横須賀の美術館でやっていた「長新太」展を見に行って来ました。ボクは学生の頃から美術館大好きで、家で寝転びながら見れる「日曜美術館」(今は「新日曜・・」)は最高にいい番組だと思っています。「日曜美術館」を見て興味を抱き、実際に美術館やギャラリーに出向いたことは今まで何度もあります。長新太もそれで、その前は日本橋三越に工芸展を見に行きました。長新太展は、まさに長
一昨日に終了してしまいましたが、先月末に横須賀の美術館でやっていた「長新太」展を見に行って来ました。
ボクは学生の頃から美術館大好きで、家で寝転びながら見れる「日曜美術館」(今は「新日曜・・」)は最高にいい番組だと思っています。「日曜美術館」を見て興味を抱き、実際に美術館やギャラリーに出向いたことは今まで何度もあります。長新太もそれで、その前は日本橋三越に工芸展を見に行きました。
長新太展は、まさに長さんの脳の中を巡る旅のようで、優しさややるせなさや怒りなどが心の中にスッと入ってくるような世界でした。自分自身が開放されている感覚を一瞬持つことができ、とても気持ちよかったです。
気持ちよかったと言えば、ランチを美術館のレストランで食べたのですが、海を望むお店で、いただいたパスタもまあおいしかったのですが、千葉県とかなり近い位置にあり、その海峡を行き交う船を見ながらのお食事はなかなかグッドでした。
最後に美術館ですが、こちらはまあまあ程度でしょうかね~。低く抑えられているところや、海へ開いているところはいいんですけどね~。ちょっと図式的過ぎるのかもしれません。
次の展覧会は六本木のニキを予定しています。楽しみです!]]>
ESSAY
2015-11-05T15:06:35+09:00
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草刈り
事務所の傍に鶴見川という大きな川が流れています。毎年この川の堤防の草刈りが、この時期に行われます。確か年に2回くらいやっているはずです。草刈りと言っても結構大掛かりで、斜面を斜めになりながらガンガン刈る草刈り機なども参上していますし、投入される人もかなりの数になるはずです。刈られる直前の草たちは狂ったように成長していて堤防沿いを通行する歩行者や自転車の邪魔をしてくれるため、こちらは「そろそろ刈って
草刈りと言っても結構大掛かりで、斜面を斜めになりながらガンガン刈る草刈り機なども参上していますし、投入される人もかなりの数になるはずです。
刈られる直前の草たちは狂ったように成長していて堤防沿いを通行する歩行者や自転車の邪魔をしてくれるため、こちらは「そろそろ刈ってくれないかな~」などと迷惑しています。そのため、草刈りが済むととても気持ち良く、通行にもいいし、見た目にも床屋に行ってきたばかりの男の子の刈り上げみたいでスッキリです。
しかし一方で、毎年毎年、草刈るためにどれだけの税金使ってんのかな~と思ってしまうのはボクだけではないはずです。
近隣の自治会や小中学校や高校、専門学校などが中心となって地域のみんなでこういった草の処理などできたら、草がなくなること以上の産物ができそうでいいのになぁと思います。
って思っているだけじゃダメなんですけどね・・・わかってはいます!はい。
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MACHI
2015-10-13T18:49:29+09:00
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